7月27日 食糧部会 4年産米の生産量は675万万トンに

米穀 2022年07月30日

 

 農水省は7月27日、食糧部会を開催し、令和4/5年の主食用米等の需給見通しを公表した。

それによると、令和3/4年主食用等需要量は702万トンとなり、令和4年6月末民間在庫量は217万トンと前年より1万トン減少した。令和4/5年については令和4年産主食用等生産量が675万トンを加えた892万トンが供給量。これに対して需要量は692万トンを見込んでおり、令和5年6月末民間在庫量は200万トンになる予定。

生産調整については、3.9万haを目標にしていたが、6月末で4.3万haと超過達成となっている。これを基に生産量を勘案すると673万トンになる。

これについて全中は「4年産米の生産量が673万トンになる見込みだが、これによって需給は一定の改善が見込まれるのか」との質問に農水省は「先の需給は見通せないが、価格が大きく下落する状況になるとは考えずらい」と答えた。また、流通側委員からは「小麦価格の高騰から米は割安感が出ており、消費にはプラスになるのではないか。価格面でも200万トンを下回れば価格が上がるのではないか」と期待していた。

 需要が692万トンで4年産主食用等の生産量が675万トンということは17万トン少なくなっている。3年産等が217万トンあるので不足することは考えられないが、肥料高、燃料高等を考えると4年産は値上がりすることが予想される。