食糧部会 8年産主食等生産量は711万トンに

米穀 2025年11月04日NEW

農水省は10月31日、食糧部会を開催し令和8/9年の主食用等の需給見通しを公表しました。それによると、令和8年産主食用等生産量は711万トンと7年産に比べ37万トン減となる。

令和8年6月末民間在庫量は215~229万トン、令和8年産主食用等生産量は711万トンを加えた926~939万トンが供給量。これに対して需要量は694~711万トンを見込んでおり、令和9年6月末民間在庫量は215~245万トンとなる見込み。適正在庫から見ると多い状況になっている。

委員として出席した澁谷委員は「現状の店頭での動向として米穀小売店では売れていない。日米連が10月10日に調査をしたところ令和5年と比べて7割の米穀店で売り上げが減少している。特に家庭用が売れていない。原因は①価格が高いこと②家庭に在庫がある③農家直売の拡大ではないか。米穀店の現在の悩みは、価格が高くなったことによる仕入資金が不足していること。業務用では、外国産米への注文が増えていますが、外国産米の仕入れルートがない小売店が多く取引がなくなる恐れが出てきている。このままでは、令和8年6月の在庫量が過剰になることが懸念される。外国産米についてお聞きしますが、SBSや民間輸入米について、残留農薬等の検査はされていますか」と述べた。